【まちあるき】オンラインでご近所さんぽ


気分転換に散歩をしようと家を出て、スマートフォンの電源を入れ、イヤフォンをつける。普段ならここで、音楽やラジオを流すかもしれない。

 しかし今日は違う。起動するのは現代リモート社会に大活躍中の「Zoom」だ。オンラインで散歩を共有する魅力にズームしていく。とまあ、こんなくだらない駄洒落を言わなくても、1月の外気は冷たかった。

参加者さんが貝殻で作ったあるっこの文字

 2021年1月17日、参加者は三々五々から電波を飛ばす。10名を超える散歩好き達は、歩いている土地や見える景色について喋ったり、映像を映したりしている。1つの画面に、十人十色の散歩が展開されるというわけだ。実際に自分が散歩しているのは1つの道だが、同時に他のルートを見ることができる。これがオンライン散歩の最大の特徴であることは間違い無いだろう。


 「ご近所さんぽ」を進めるうちに、普段通る道にも気付きがあったという声が多く聞かれた。


 新しいお店が出来ていたり、昔あったものが無くなっていたりと、住んでいる街の移り変わりに気付く人。通り過ぎていた神社に足を踏み入れてみると、「アラ素敵」と思えた人。「どうしてここに、こんな建物があるんだろう?」と興味が湧いてきた人。気にしてみると発見はそこらじゅうにあるようだ。

ピラフという看板は初めて見た

 また、ある人が河川敷を歩く映像を共有すると、汗を流した日々を思い出す人もいれば、映画やアニメのワンカットを思い出す人、車輪を漕いだ登下校を思い出す人もいたかもしれない。

 さらに、ある人が商店街を映せば、温かい雰囲気を想像する人もいれば、シャッターに閉ざされたどこかの街を回顧する人もいるかもしれない。

 このように会話や映像は楽しみつつ、実際には1人で歩いているので黙々と余計なことを考えられるのも、オンライン散歩の特徴だろう。

金八先生の聖地近くを太陽に向かって歩く

 仕事や授業のオンライン化で、外に出る"義務"は減ったかもしれない。しかし、外に出る"権利"は変わらない。複数人での行動は敬遠されるが、散歩とネットワークを通じて交流することは、精神的にも肉体的にも有意義だと感じられる。

 気分転換、アイデア探し、運動不足解消。散歩の理由は色々あるが、誰かと歩きたいのであれば、Zoomでもズー分楽しめる。以上!


参加者の皆様、写真の提供と楽しいお散歩をありがとうございました!


写真:参加者の皆様

文章:倉持駿太朗



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